塾長の三宅です。
また、今回もFacebookからの転載(一部修正)です。
『部分点をねらえ!数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』を大学受験生にお勧めします。
著者は河合塾講師の小倉悠司さんと戸田光一郎さん
数学の問題がわからないと諦める生徒に、「手を動かして、書きながら考えるんだよ」~(中略)~「もし最後まで解けなくても、部分点はもらえるところまでいくかもしれないし」などと声をかけることがありますが、本書の中身を見ると、そんなレベルの低い話ではありませんでした。
著者の一人である小倉さんは「部分点を重ねて満点をねらうための本だ」と言い切ります。
実際の入試問題を使って、模試も作成する著者が(考える)部分点を明示することで、一つひとつの問題に対する到達点が明らかになります。これは前回紹介した『ゼロから始める数学Ⅰ・A』のリフレクションシートと大いに重なります。
数学に限らず、習得が難しいことに取り組む際は、いくつかの要素に分解して、どこまで到達しているかをわからせてあげることで最終的なゴールに近づくのを早めることができます(例えば、泳ぎ方、商談の仕方など)。
また、解き直しの指針や、試験直前での使い方など、役に立つアドバイスが満載なので、著者お勧めの「使い方」をよく読んで使いたおしてください。
使い方は様々考えられますが、厳選100問なので、本格的に過去問に取り組む前に、集中的に取り組んで一気に終わらせるのがいいと思います。
ずいぶん前の話、私が高3になったとき、英語ばかりやって、数学をさぼっていたこともあり、かなり危ないレベルだったのですが、学校の先生に頼み込んで100問を厳選してもらい、なんとか入試に間に合ったことがあります。数学は短期間でもグッと成長を実感できる教科です。
そんな・・いや、それ以上の100問を本書では、詳しい解説と実力をつける様々な工夫を付けて提供してくれます。
良い本です。
中堅~難関国公立・私立大学向けとあるので、興味を持った方は購入前に実際に手にとって中身を確認してくださいね。
2019年7月12日
総合個別塾スタディラボ(大阪市東住吉区湯里2-12-8)